あつい日 すべて溶けてなくなるようです 泣き顔も笑い顔も知らない顔も乾いた眼球もひしゃげた風船も忘れられた雨傘も 終わりを望んでいるようです 始まりにさえ興味がないようです そういえば僕らが一生懸命につくった大きな大きながらくた 潰すとき楽しかったよね 何のためだったんだろう すべて。 帰り道 廊下 長い廊下 僕は君の頬を強く撥ねました 血が噴き出しそうなほど真っ赤な頬をした君を見て僕は本当の赤を知りました 君の瞳に僕が映っていたので僕は少し幸せな気持ちになりました 君の目から流れる涙は透明で透明でとうめいで僕は触れることができませんでした ポケットの中の刃物は冷たい侭でした誰かが此方を見ていました あともう少し僕に優しさがあったら君のこと想っていたら 満たすこと できたのでしょうか 殺すこと できたのでしょうか
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