実のところ汚れているのですと
知ってほしいのだ
運が良けりゃ認めて理解してほしいと思っているのだろう
かれは。


そしてぼくは かれに手を差し伸べる
微笑んで、微笑んで、
微笑んでいる頼りない錯覚の裏側で頭が痛い


噛み付かれるのを待って、噛み千切られるのを待って、
彼の時間を潰すための玩具になれる瞬間を待ってる
そんなこと かれの眼は見抜いているのだからこそ
かれを壊すのはぼくがいい


同じ眼のかれ。お前。僕に火を。
足りないのだ。
水浸しの赤いワンピース。
体温を忘れたから子供のように残酷です
明日に理由と意味が必要なら
ぼくらは命など無視して。








 
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